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日本ではどこで取れるの?

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日本ではどこで取れるの?各地の深層水

 わが国で深層水の研究は1985年、当時の科学技術庁(現 文部科学省)のアクアマリン計画「海洋深層水資源の有効利用技術に関する研究」によってスタートしました。高知県室戸岬沖がモデル海域に指定され1989年、わが国初の陸上型深層水取水施設「高知県海洋深層水研究所」が室戸市に開設。それに続いて、日本各地で取水が行われるようになったのです。

 取水地は取水管の設置コスト面から島(沖縄県久米島、鹿児島県甑島、新潟県佐渡島)や岬(高知県室戸、神奈川県三浦、北海道羅臼)が多く、急峻な地形が深海まで続いている富山県滑川市や同県入善町、静岡県焼津市などは例外といえます。

 施設の立地がそれぞれ異なるように、深層水の利用目的もそれぞれ違います。例えば日本海側に位置する富山湾の深層水は、太平洋側の高知県室戸沖と比べ7?8度ほど低温である特徴から、富山県氷見市沖は温度差発電の研究施設として整備されました。さらに富山県は水産試験場内に深層水利用研究施設を整備するなど、県の研究機関が水産、食品、健康増進といった幅広い分野で多様な研究を進めています。

 また、焼津市の施設は日本一深い駿河湾からの取水で、深層水は水深397メートルと687メートルの2層から汲み上げています。三浦沖の施設は首都圏に最も近いというコスト面での優位性をもっています。久米島の施設は日量13000トンのわが国最大の取水量を誇り、魚介類の養殖研究、農作物の養液栽培などを目指して研究開発に取り組むなど、各地でそれぞれの特徴を生かした、深層水の開発や研究が進められています。

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